スマートホーム家電

スマートリモコンでテレビ・照明の電源を確実にON・OFFする方法

2020年7月12日

スマートリモコンヘッダ画像

こんにちは!ビースマ!タイゾーです。

スマートリモコンで家庭内の家電のIoT化を進める中で、課題となるのが「オン/オフ 個別のボタンがない」機器の確実な電源操作です。

テレビなど、ON/OFF用の個別スイッチがない場合、OFFしたいときにテレビががONしたりと、思う様に制御できない事があります。

3つのリモコンの写真

例えば、「アレクサ、おやすみ」で、スマートリモコンを介して以下の一斉動作をしたとします。

「アレクサ、行ってきます」

  • 照明を消す
  • テレビを消す
  • エアコンを消す
  • カーテンを閉める

この場合、

エアコンは動いていれば消える・消えていればそのままと、思い通りに制御できますが、

テレビなどは、ついていれば消える・消えていればつくという具合に、思い通り動作させる事ができない事があります。

スマートホーム化を進めているのに、これだとちょっとスマートじゃない・・・。

そんな悩みを解決すべく、今回はテレビ・シーリングライトを例に、スマートリモコンで家電を「確実にON/確実にOFF」する方法を紹介します。

今回のゴール

 

スマートリモコンテレビを確実にONする・OFFする

TVhedder画像

結論をいうと、ON/OFF信号の2連続発信で悩みを解決する事ができます。

テレビをONしたい場合

(スマートリモコンから)  テレビON/OFF信号を 2連続で発信する。
テレビが消えていた場合はONし、
テレビがついていた場合は、一度OFFし再度ONします。

テレビをOFFしたい場合

(スマートリモコンから) ON/OFF信号を2回連続で発信する(確実にONする)
(5秒待機)
(スマートリモコンから) ON/OFF信号を1回発信する(ON状態からOFF)
テレビがついていた場合は、一度OFFし再度ONします。 その後OFFします。
テレビが消えていた場合は、一度ONし、その後OFFします。

 

【原理の説明】

テレビがついた直後はリモコンからの赤外線信号が受信されないらしく、それを応用しています。

・テレビがOFFの状態からONする場合は、ON/OFF信号を2連続で送ることによって一発目の信号でテレビがONし始め、二発目の信号は無視します。

・テレビがON状態の場合、ON/OFF信号を2連続で送ることで、一発目の信号でテレビが一度OFFし、二発目の信号もキャッチし、すぐさまONします。

以上から、「確実にONする」という状態が作れます。OFFしたい場合は、「確実にON」したあと、OFFする事でOFF状態を作れる訳ですね。

ON/OFF信号の2連続発信は、スマートスピーカーの定型アクションや、スマートリモコンのマクロ機能など、設定しやすい機器から設定して下さい。

アレクサ・リモコンでのアクション設定

定型アクション・マクロ機能では、電源ON/OFFの2連続発信が早すぎる事があり、テレビが反応しない事があります。

そんな場合は、手動でタイミングをスマートリモコンに覚えさせる事で解決できるので、下層「準備編」で解説します。

スマートプラグで無理やり電源を落とすことも・・。

review-smart-plug

1500円ほど出費が増えてしまいますが、スマートプラグを使うことで確実にOFFすることも可能です。この場合は、

テレビをONしたい場合

(スマートリモコンから)  テレビON/OFF信号を 2連続で発信する。
テレビが消えていた場合はONし、
テレビがついていた場合は、一度OFFし再度ONします。
ONしたい場合はスマートプラグの操作はありません。

テレビをOFFしたい場合

(アレクサなどから)スマートプラグをOFFする
(5秒待機)
(アレクサなどから)スマートプラグをONする
スマートプラグで直接電源を落とします。
すぐに電源をONすると、テレビが復帰する可能性がある為、5秒待機します。

 

テレビのON/OFF用の信号は用意されているらしい・・。

調べたところ、リモコンにはそのボタンはないものの、TVのON・OFF用の赤外線信号は用意されているテレビはあるみたいです。

しかしスマートリモコンへその信号をどうやって覚えさせるか、という点で難易度が上がる為、今回は割愛します。

シーリングライトを確実にON/OFFする

シーリングライト

シーリングライトにもON・OFFがディスクリートなものと、ON/OFFがトグルなものがあります。

3つのリモコンの写真

ライトをONしたい場合

(スマートリモコンから)「全照灯」 に相当するボタンの信号で明かりを付けます。
ON/OFFボタンで明かりをつけないという事がポイント。

ライトをOFFしたい場合

(スマートリモコンから)「常夜灯」信号を発信(常夜灯がつく)
(5秒待機)
(スマートリモコンから) ON/OFF信号を1回発信する(常夜灯ON状態からOFF)
明かりがついていた場合は、常夜灯を付けたのち、OFFします。
明かりが消えていた場合は、常夜灯を灯したのち、OFFします。

 

【原理の説明】

ライトをONする際、ON/OFFボタンを使わず「全消灯」相当のボタン信号を用いる事で、誤ってOFFするリスクをなくします。

OFFする際は、どうしても「ON/OFF」ボタンの信号が必要となる為、一度常夜灯を経由し、常夜灯が灯ったらON/OFF信号で明かりを完全に消します。

こうする事で、ONの場合からも、OFFの場合からも確実に明かりを消す事が可能になります、

 

スマートリモコンの機種によっては、アレクサなどのスマートスピーカーに機器を登録する際に、細かなボタンまでは共有できない場合があります。(照明の場合、全照灯・消灯・明るく・暗く)は登録できても、常夜灯ボタンをスマートホームとして登録できない場合があります。

常夜灯は同期しないの説明画像

RATOC SYSTEM スマート家電リモコンの場合

通常の方法では「アレクサ、常夜灯をつけて」 で常夜灯をONする事ができないケースがある、という事です。

そんな場合は、対処法として、以下のリモコン準備編を参考に、専用ボタンを用意してみて下さい。

 

スマートリモコン準備編

「常夜灯」専用リモコンの作成

スマートリモコンに、常夜灯ボタン専用の「照明」を新たに追加します。

リビングリモコン

「新しく家電を追加」>「照明」>「手動でスイッチを学習する」でリモコン信号を記憶させます。

この際に、「全照灯」もしくは「ON/OFF」ボタンに、「常夜灯」の信号を記憶させます。それだけで完了です。洋室常夜灯用のリモコン配列

リモコンのタイトルは例えば洋室照明であれば「洋室常夜灯」として登録します。

 

常夜灯としてのデバイス作成

スマートスピーカーに「常夜灯」として新たにデバイスを登録し、定型アクションを作成する。

(スマートリモコンの マクロ機能などでも代用可能です。)
アレクサに「常夜灯」として追加

「常夜灯」ON> (5秒待機または別のアクションをはさむ)> 「洋室照明」ON/OFF

アレクサの提携アクション説明

以上の準備により、アレクサで常夜灯をONする事ができる様になり、「確実に照明をOFFする」事ができる様になります。

 

テレビを確実にONするボタン

「常夜灯」ボタン と同様に、「テレビ確実ON(説明ではテレビオフ用と名付けています)」専用リモコンを新規に作成します。

「新しく家電を追加」> テレビ> 手動でスイッチを学習するでリモコンに信号を記憶させる。

この際、

リモコンのON/OFFボタンを記憶するタイミングで、1秒間に2回押すペースで、スマートリモコンのボタンにに”2回分の信号”を記憶させます。

テレビONOFF説明

あとは「常夜灯」と同じ要領でスマートスピーカーに新規デバイスとして追加。

・テレビONする場合は、この「テレビオフ用」をON

・テレビをOFFする場合は、この「テレビオフ用」をONし、5秒後、通常のテレビの信号でON/OFF信号を発信することで確実にOFFできます。

テレビオフ用

まとめ

今回はスマートリモコンでON・OFF専用のリモコンボタンがないテレビ・シーリングライトを、確実にON・OFFする方法を紹介しました。

スマートリモコンの苦手な「トグルスイッチ」の操作課題も、クリアにできました。

スマートホーム家電の操作は、「定型アクション」のような「あれとこれを組み合わせて実行する」機能によって高度な操作が可能になります。

もっと便利な使い方や応用方法があれば是非教えて欲しいです^^。

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