こんにちは。ビースマ!タイゾーです。
先日会社からの帰宅途中、電車に乗車中に自分のモバイルバッテリーが爆発する事故がありました。
東急田園都市線、コロナ渦中とは言え帰宅ラッシュの時間。車内は満員状態の中で事故が発生し、電車を止めてしまいました。
1週間程前の話なのですが少し落ち着いてきたので、事故の内容とそこから得た教訓について紹介したいと思います。
この記事の内容
事故の要約
- 電車で帰宅中・モバイルバッテリーが爆発・発火
- 電車は停止も、遅れ5分で発車。その後2時間の事情聴取
- モバイルバッテリー爆発・カバンの焼損・電車の一部焼損の「火災」扱いに
- 損害金額は約4万円(カバン・バッテリー) カバン内の他のものは一応無事。
- 火災保険が使えず、メーカーも不明で損害分は泣き寝入り
原因となったモバイルバッテリー
焼損したカバン
モバイルバッテリーが爆発する様子(Youtubeより)
事故から得た教訓
今回の事故で
モバイルバッテリーは多少高くても名の知れたメーカーの物を購入した方が良い
ということを学びました。
有名メーカーのものを買うべき理由
- 安全装置がついている
格安品は安全装置を無くしているものが多く、異常発熱などトラブルの際にコントロールできない。
安全装置付きの物を使用することで、そもそもの事故の発生確率を下げることができます。 - 事故が起きた時の責任の追求先・問合せ先がはっきりしている
今回の事故では無名メーカー品であるが故に責任の追求先がわからず損害は泣き寝入りとなりました。 - バッテリー容量に嘘が無い
格安品ではバッテリー容量の表記に嘘があることも少なく無いようです。
ケチで「格安品」によく飛びつく僕ですが、使用する機会が多い物こそ、信頼できるメーカーの物を使った方が安心して使えるなぁということを実感しました。
モバイルバッテリーが爆発した話
会社からの帰宅途中、毎日のように使っているモバイルバッテリーにモバイルルーターを繋ぎ、充電をしている状態でカバンにしまう。
モバイルバッテリーは秋葉原で2〜3年前に1000円程度で購入した格安大容量(10000mAh)のもの。メーカーは不明。
カバンを網棚に置いてスマホを眺めていると、網棚の方から
「ポンっ!!」 と言う音。
何気なく顔を上げると、僕のカバンからもくもくと白煙が。
「え!???」と思いながらすぐにカバンを下ろし、ファスナーを開けるとブワァっとさらに大量の白煙が出てきた。
上がってきた白煙にひるみつつ、それがモバイルバッテリーから出ていることに気づき、モバイルバッテリーをカバンから車内に放り出した。
車内は帰宅ラッシュの満員電車。もくもく上がるに車内はパニック状態。
瞬時にできた円形サークルの中心に自分一人。まるで放火魔のような眼差しで見られている。(ここが1番キツかったです。)
「落ち着いてください!」
「車掌に電話を掛けて!!」
「電車止めろ!」
そんな叫び声が車内で飛び交っていたのを朧げに覚えています。
オロオロしながら、持っていた水筒のお茶を一生懸命バッテリーとカバンにかける。
周囲の人も協力してくれ、バッテリーとカバンに、お茶や水などをかけてくれ、煙はおさまった。
(バッテリーに水やお茶をかけて良いのかはわかりませんが、とにかく煙を抑えるのに必死でした。)
程なくして最寄駅に到着。駆けつけた車掌さん、駅員さんにより車内確認・ビチャビチャの床の清掃・発火原因のモバイルバッテリーを回収。
持ち主である僕を電車から下ろし、電車は5分遅れで駅を発車していった。
(俺が悪い・・よな・・・。) と思いながら、遅れた電車に乗っていた人、騒動で電車を降りた人、騒ぎを聞いて見にきた人、みんなに向かってひたすら頭を下げていた。
幸い怪我人や体調不良になった人はおらず、
初期消化が早かったお陰でバッテリーの焼損とカバンが一部燃えたこと、電車の床が変色したに留まった。
カバン内の物は、すすをかぶって真っ黒&焦げ臭い物の、燃えてはおらず助かった。
駅の事務所に連れて行かれ、すすで真っ黒な手を洗い、事情聴取・証拠写真査撮影を行った。
駅員さん、警察官、検察官、消防さんに、繰り返し発生当時の事情を説明。
(この時はまだ自分への責任追求の可能性も覚悟していたので、正直ガクブルな状態でした。)
その中で消防の鑑識担当者さんより、以下内容の説明をしてもらった。
(その間バッテリーは袋に詰めた上で砂の中に保管されるらしい)
まず電車を止めてしまったり電車が焦げてしまった損害賠償の請求が無いという事に安心した。
また話ではモバイルバッテリーによる事故はかなり増えており、特に夏に発生事例が多いらしい。
説明の後、罹災証明書を発行してもらうための「動産り災申告書」なるものをもらい、2時間強の事情聴取は終わり帰される事に。
事情聴取の最中に、
「記者から火災についての電話ですけどどうします〜?」
「広報通せと伝えて・・」
という駅員さんの会話が聞こえ、記者の仕事の早さに関心する場面もありました。
この日の晩ご飯は炊き込みご飯。妻に帰宅時間を伝えて炊き立てを食べる予定でしたが、レンジで温めた炊き込みご飯を食べる事になりました。。
保険は使えなかった「電車は建物とみなさない」
事故の翌日、保険屋さんに事故の内容と損害内容の連絡。
損害金額は約4万円。カバンは奮発して購入した物であったので、レシートを取っていました。
保険屋さんより連絡があり、補償の支払いはできない旨の連絡があった。
その理由は「電車は建築法上建物とみなさないから」だそう。
入っている保険は、”持ち出し家財が出先の建物内で事故に合うなどした場合補償される内容もある”が、電車は建物では無いから支払いはできないそう。 ちなみに駅での発生であれば支払いはできたかもとのことであった。
残念ながら保険屋さんの補償を受けることはできず、メーカーも不明であるため今回の損害は泣き寝入りとなった。
迷惑をかけた人たちから損害請求がなかっただけでも幸いと思いたい。
不幸中の幸い
今回の事故で不幸中の幸いだったのが
- 網棚に置いていたため怪我人がなかった
カバンを背負っていたり手に持っていたら人に怪我をさせていたかもしれない。 - すぐに気付けたのと初期消火が早かったため大事に至らなかった
座っていたらすぐには気づかなかったです。満員電車で立っていたから、「ポン」に気づけた。 - カバンの中は真っ黒だけど、会社のPCなどに火が移らなかった
初期消化がはやかったおかげで、被害は最小に抑えらた。
といこと。偶然が重なり、今回の事故は最小限の被害に止まりました。
同じような事故の当事者にならない為に、今後は以下のことに気をつけたいと思います。
事故を発生させないために
安心できるモバイルバッテリーを購入する
冒頭の繰り返しになりますが「知っているメーカーの物」を購入するようにしようと思いました。
品質管理や安全対策もしっかりされており、事故が起きる可能性を下げることに繋がると思います。
国内メーカー、AnkerやCheeroなど名の知れたメーカー製を購入がお勧め。
モバイルバッテリーを丁寧に使用する
たとえ信頼できるメーカーのモバイルバッテリーでも、事故のリスクは0にはなりません。
リチウムイオンバッテリーは衝撃に弱い為、落としたり、カバンの底で圧がかからないようにケアしたいです。
また使用中は熱を持つので、熱のこもらない場所で使用するか、熱くなったら一旦使用を止めた方が良さそうです。
車の中など高温になる環境下にも保管しないようにしましょう。
定期的に買い換える
安全面でも性能面でも、電化製品は新しいものであるほど、安心して且つエコに使えます。
モバイルバッテリーの寿命はサイズや充電頻度によって差があるようですが、300~500回ほど充放電したら寿命と考えても良いらしいです。
ただ、充放電回数なんていちいち数えていないので、目安として1年半〜2年使用したら、買い替えを検討する事にしました。
ほぼ毎日使いますし、そんなに高い物ではないですしね。
まとめ
モバイルバッテリーの爆発という稀な事故にあった経験談と、そこから得た教訓について紹介しました。
格安で大容量のバッテリーも販売されていますが、安全の為にも、事故があったの際の問合せの為にも、少し高くても名の知れたメーカーのモバイルバッテリーを購入する事をお勧めします。
後悔先に立たず。避けられる事故は避け、快適なモバイルライフを送りたいですね。