こんにちは! ビースマ!タイゾーです。
今回は、WiFiルータを使って外付けHDDやUSBメモリを無線接続を可能にする「簡易NAS」について紹介します。
- スマホのストレージ要領が足りない。写真や動画を削除しなくちゃ・・・。
- PCでダウンロードした動画をスマホでも見たい。
- PCを買い換えたときのデータの引越しが面倒くさい!
そんなことを感じた事があれば、外付けHDDやUSBメモリのNAS化がオススメです。
「NAS」と聞くと難しそうですが、USBメモリか外付けHDDと、ご家庭で使用の無線ルータがあれば、めちゃくちゃ簡単に始められます。
今回は、「簡易NASってなんだ? 」についてと、外付けHDDのNAS化についてザックリ紹介していきます。
「簡易NAS」てなんだ?

引用元:日経クロステック
簡易NAS(Network Attached Storage)とは通常USBでPCに接続する「USBメモリ」や「外付けHDD」を、WiFiルータに接続し、有線だけでなくWifi経由でPCやスマホなどに接続する事です。
USBメモリや外付けHDDへの接続を無線化する事で、有線接続ではできない様々な事ができる様になります。
簡易NASでできるようになる事
- PC,スマホ,タブレット等から同時にHDDに接続できる
- 設定をすれば外出先からもアクセス可能。
自宅のHDDがいわゆるクラウドサーバに - スマホ内の写真や動画を保存。スマホのストレージ容量を節約できる
- PCで保存した写真や動画ファイルをスマホから閲覧可能
保存したムフフなファイルもどこからでもアクセス可能・・・ - 対応のTVやFire Stick TVを持っていれば、HDD内の動画やファイルをリビングのTVで見れる
- iPhoneのバックアップも無線で外付けHDD内に保存できる
iPhoneバックアップデータによるPCのストレージ容量圧迫を抑制! - パソコンを買い換えた時のデータの引っ越しが不要
- 無線だから、どこからでも接続可能。作業場所の縛りが無くなる
コードに足をひっかけることもなくなります。
PC,スマホ,タブレット等から同時にHDDに接続できる
USB接続の場合は同時に一台のデバイスでしか使えませんが、簡易NASにするとPC・スマホ・タブレットなどから同時にHDDにアクセスが可能になります。
スマホでとった写真や動画も、NASにアップすることですぐに他のデバイスに共有する事が可能です。
スマホからのNASへのアクセスは、「File explorer」というアプリが優秀でオススメです。
無料版、有料版とあり、無料版は登録できるNASの台数が1台までです。
NASが1台しかないという場合は特に問題になりません。無料版をダウンロードしましょう。
TVやオーディオなど対応デバイスからもHDDにアクセス可能
「DLNA」対応のTVやオーディオ機器を持っていれば、各デバイスからHDDにアクセス可能です。
PCで保存した動画や写真を、テレビで見る事ができたりします。
テレビがDLNAに対応していなくても、例えばamazonの「FireStick TV」を持っていれば、FireStickの機能を使ってテレビでHDD内のファイルにアクセス・視聴が可能になります。
iPhoneのバックアップも完全ワイヤレスで外付けHDD内に保存できる
iPhoneのバックアップは、iPhone内のデータをほぼ丸々バックアップする為、PCのストレージ容量のうち数100GBの容量を圧迫することになります。
USB接続の外付けHDDと「シンボリックリンク」を使えば外付けHDDへのバックアップ保存が可能ですが、簡易NAS化したHDDにもシンボリックリンクでバックップが可能。
完全ワイヤレスでiPhoneのバックアップを外付けHDDに保存する事ができます。
設定をすれば外出先からもアクセス可能。
中級〜上級者向けではありますが、FTP設定をすることで外出先からも、インターネットを通じて自宅のNASにアクセス可能です。
写真や動画・音楽データなど大量のデータを持ち歩かず、必要な時に必要なファイルにのみアクセス・取り出しする事ができるので、スマホ容量の節約にもなります。
ただ、HDDをインターネット上に後悔することになるので、セキュリティ対策は必要です。
WiFiルーターを使って外付けHDD/USBメモリをNAS化する方法
BAFFALO(AirStation)、NEC(Aterm)、tp-link(Archer)など、使用しているルータにより、若干設定が異なりますが、大体は似た様なステップで設定を行います。 詳しくは 「お使いのルーター名+簡易NAS」で検索すると、詳しい説明が見つかると思います。
Windows/Mac両方のOSから利用の予定がある場合は以下記事も参考にして下さい。
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【exFAT】Windows/Mac両方でNASを利用できるWiFiルーターはこれだ【Archer C9】
こんにちは!ビースマ!タイゾーです。 前回の記事で、WiFiルーターを利用する”簡易NAS”について紹介しました。 使用しているPCがWindowだけ、またはMacだけ、という環境であれば紹介した方法 ...
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step
1ルーターのUSBポートに外付けHDDやUSBメモリを接続する。
ルーターの背面または側面のUSBポートにHDD/USBメモリを接続します。これだけで準備は終了です。
お使いのWiFiルーターにusbポートがない場合、残念ながら本記事で紹介の簡易NAS化はできません。USBポート付のWiFiルーターの購入を検討しましょう。ArcherC9がオススメです。
step
2スマホ/PCからHDD/USBメモリにアクセス
スマホから、ルータに接続したHDD/USBメモリに接続する
①スマホをWiFiルーターに接続する。
②上記で紹介した「File Explorer」を起動する。
③アプリのTOPページ右上の「+」で接続先追加
④NAS を選択
⑤接続先入力画面で”すこし待つ”
⑥自動的に検出された接続先から外付けHDD/USBメモリのネットワークを選択
⑦アプリトップにHDD/USBメモリの接続先が現れ、ファイルの出し入れができる様になります。
PCから、ルータに接続したHDD/USBメモリに接続する
Windowsの場合
①PCをWiFiルーターに接続する。
②ファイルエクスプローラーから「ネットワーク」を選択
③自動的に検出された接続先から外付けHDD/USBメモリのネットワークを選択
④接続が完了すると、HDD内のファイルを出し入れできる様になります。
③で接続先が自動で検出されない場合
エクスプローラーを開き、バーに\\(ルーターのIPアドレス)を入力します。
例外ありますが、192.168.0.1 である事が多いです。
アクセスできない場合は、「お持ちのルーター名, NAS,接続」で接続方法を検索してみてください。
MACの場合
①PCをWiFiルーターに接続する。
②ネットワーク を選択
③自動的に検出された接続先から外付けHDD/USBメモリのネットワークを選択
④接続が完了すると、HDD内のファイルを出し入れできる様になります。
②でネットワーク・ 接続先HDD/USBメモリが出てこない場合
・Finder の 移動 > サーバーへ接続 を選択します。
・「smb://(ルーターのIPアドレス)」を入力します。この例の場合は「smb://192.168.0.1」と入力し接続します。
・認証を求められた場合、ルータで設定したID,PWを入力します(この場合は共にadmin 入れない場合は2.5でチェック)
step
2.5ルーター・HDD/USBメモリのIPがわからない場合は
スマホ/PCのブラウザからルータ設定画面にアクセスし、IPアドレスを確認します。
PCまたはスマホからをルーターに接続した状態で、ブラウザからルーターの管理画面にアクセスします。
各設定画面から、接続したHDDにアクセスする為のipアドレスや、アクセスにログインを求めるか?その際のID/PWなどの設定も可能です。
BAFFALO(AirStation)の場合
http://192.168.11.1 にアクセス
●管理画面にログイン
設定変更していなければ、
ID:admin
PW password もしくはセットアップカードに記載されているパスワード(本体にラベル貼りしているかもしれません。)
または
ID:root
PW:(空白)
NEC(Aterm/WARPSTAR)の場合
http://aterm.me/ または http://192.168.10.1/ にアクセス
●管理画面にログイン
設定変更していなければ、
ユーザー名:admin
PW:admin 又はAterm本体のラベル(「Web PW」の欄に記載されています)に管理者パスワードが記載されているPW・PIN
tp-link(Archer)の場合
http://tplinkwifi.net または http://192.168.0.1 または http://192.168.1.1 にアクセス
●管理画面にログイン
TP-Linkのルーターのログイン画面は2種類あります。
1つめはユーザー名とパスワードがはじめから決まっているもの。この場合は共にadmin(半角小文字)でログインが可能です。
ID:admin
PW:admin
2つめは初回ログイン時に自分でパスワードを作成するものです。
この場合は「パスワード」「パスワードの確認」の2つの入力欄があるのでここに同じものを入力して下さい。次回以降はこのパスワードのみでログインをすることになります。
簡易NASの使用感
「速くはないが困らない」 データの転送速度
USBケーブル VS 簡易NAS では圧倒的にケーブル接続の方が速いです。
ケーブルでの伝送速度:数GBps に対し、簡易NASの伝送速度は10〜100Mbps程度の速度。
大容量のデータのやりとりをする場合は有線の方が有利ですが、動画のストリーミング再生や音楽・写真データのやりとりでは不便を感じないレベルです。
ケーブルレス はやっぱり良い
無線化で一番良いと感じているのが、作業スペースの自由さ。
USBケーブルでHDDと接続していた時は、HDDを置いているデスクの前でしか作業ができませんでした。またケーブルを抜き忘れてPCを持ち上げてしまい、HDDを倒してしまう、といった事故もありました。
無線化することによって好きな場所で作業ができ、ケーブル要因の事故のストレスもなくなりました。とても快適です。
条件が揃っていればチャンレンジ
お家でインターネットを引いていれば、大体の家庭ではWiFiルーターはあるのではないでしょうか。
また外付けHDDをもっていなくても、USBメモリは持っている可能性は高いと思います。
すでに導入の条件が揃っている、という場合は試してみてください。本当に便利です。
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